春の金戒光明寺

2012.4.13

今年の桜も見納めかという4月13日、「元祖法然上人八百年大遠忌」が行われている「くろ谷金戒光明寺」に行ってきました。

 

法然上人が比叡山の黒谷を下り、草庵を結ばれたのがこの寺院 のはじまり。
黒谷の岡の上に建ち、北に吉田神社や真如堂、哲学の道をはさんで銀閣寺や大文字山、南には平安神宮と南禅寺と、どの季節に訪れても散策にはもってこいの場所です。

 

この、山門から見上げる幅の広い石段と桜はそれは見事です。

秋は真っ赤な紅葉に包まれ、冬には純白の雪景色が広がります。

 

 

 


この階段前を右に折れると、池の向こう側に三重の塔に登っていく長い石段が見えてきます。

石段の両側が、全て西を向いた墓標で埋め尽くされている風景は壮観です。

初めて訪れた時、夕陽を眺めながら眠りに付く‥こんなお墓がいいなあと思いました。

 

登るのはちょっと息が切れますが、振り向くと市内はもちろん、西の山並みが一望できます。

その石段の中ほどに、わたしのお気に入り『アフロのお地蔵様』があります。

今日は桜に囲まれたお地蔵様‥ちょっとした角度で随分表情が違って見えます。

 

三重の塔に参ったら、そのまま左に折れ、途中、新撰組などが弔われている『会津藩殉難者墓地』を横手に見ながら10分も歩くと真如堂に出ます。



秋の紅葉で有名な「真如堂」です。

 

右上は今日のもみじ。

かわいらしい葉っぱが開き始めています。

もうすぐ(青もみじ)です。

 

ちなみに、右下は一昨年秋の真如堂のもみじ‥今年はどんな色になる?

 


今日は、一旦金戒光明寺に戻り左上の参道を通り、岡崎神社の枝垂桜を眺めて帰りました。

このあたり、たくさんの参道やそれに続く坂や路地があり、石垣や板塀・植え込みなど、歩いていて飽きません。 


真如堂~金戒光明寺~岡崎神社(その逆も)のコースなら1時間ぐらいで歩けます。

是非お勧めしたい散策コースです。

 

今回金戒光明寺では、檀家でない一般の人も遠忌の行事にあわせて参詣することができ、本日奉納された大江社中の「能」は、御影堂の中で拝見させていただけました。

50年に一度の行事に接することができて、大変ありがたいと感じる一日でした。

 

尚、遠忌の行事は17日まで行われていて、舞楽と狂言の奉納もあります。