2012年4月  尾崎 蒼石 『尾崎蒼石作品集

        篆刻・書画の世界』                                                                  制作:藝文書院  

                    デザイン:勢力洋幸 

                      印刷協力:玄元舎 三浦啓伯

         印刷:サンエムカラー

        仕様:並製本小口折/79項

           H245×W255

 

                                                                                  

藝文書院の平出さんが制作された尾崎蒼石先生の古稀記念作品集の印刷を担当させていただいた。

尾崎先生は篆刻の第一人者として著名な方だが、中国清朝末期以来の篆刻家の伝統を踏まえ、「書」だけでなく「画」もよくされ、金石文(甲骨文・青銅器の金文・古印・瓦の文字、など)の研究もなされている方である。

だから、篆刻作品も印だけでなく、印に書画が添えられているし、書や画の作品もある。

制作にあたられた平出さんは、「書」特に「金石文」に詳しい編集人である。

カラー図版では、篆刻作品の印影を大きく示したうえで、その印を捺した書画作品を添える形になっている。

篆刻の面白さにとどまらず、それを捺した書画をあわせ見ることで、世界が広がる。

装丁組版にあたられたのは、同じく書に詳しい編集者の勢力さん。

勢力さんが印影の色を調えてくれたのを受けて、私の方で、書画全体の色や調子を整えるという分担をした。