2018年  『金石書学』No.21

 

編集:谷川雅夫

発行人:平出秀俊

発行:藝文書院

印刷:サンエムカラー 

2018年12月20日発行

定価:本体1300円(税別)


金石書学21号の印刷をさせていただいた。
今回の特集は、<続 中国の古玉印>である。
中国の戦国時代から秦、漢にかけて玉(ぎょく=翡翠)を材料として彫られた判子の特集である。
現在、一般的な判子の材料のひとつとして使われている石は軟らかくて彫りやすいが、玉は、宝石であり高価であるうえに、とても硬く簡単には彫ることはできないが、一度彫ってしまえば永遠に劣化しないものだ。
だから秦以降、公的な文書に使う官印では、玉印は皇帝のみが用いるものとされた。私的に使う印にはその規制は及ばなかったので、今回の特集で掲載されているものは、全て名前などを刻した私印である。

今回の特集では、図版は全て原寸で掲載されているので、ディテールまで再現できるFMスクリーンを使った。
通常の網点を使った印刷では、図版を虫眼鏡やルーペで拡大すると網点が見えて細部まではわからない。でもFMスクリーンを使えば、実際の印を手にとって拡大してみているように細部まで見える。
予算が限られているので、本誌での校正刷を出さずに、簡易校正だけで本番の印刷に臨んだが、ほぼ問題なく印刷ができた。
今後は、印などの再現にもFMスクリーンを積極的に使っていきたい

今回の<篆刻家の足跡>の頁では、北大路魯山人が彫った日本画家西村五雲の印が紹介されている。

 

今日、魯山人は、料理と陶芸で有名であるが、ご本人は常々<本職は篆刻である>とおっしゃっていたという。

素人の私からみてもさすがに上手いと思う。