2017年 清水 薫 『琵琶湖を巡る鉄道』

湖西線と10路線の四季

   

発行: サンライズ出版

装丁: 株式会社ザイン

印刷: 株式会社サンエムカラー

サイズ: A5

総貢: 128貢 

平成29年5月15日発行

定価:本体2200円+消費税

 

清水薫先生の写真集『琵琶湖を巡る鉄道』の制作を担当させていただいた。

 

清水先生は、滋賀をベースに撮影されている鉄道写真家で、湖西線を中心に撮影されている。

この写真集は、現在までの作品を集大成したもので、写真家として独立されてからの20数年間の写真が集められており、今はなき風景、もう走ってはいない列車も掲載されていて懐かしい想いもする。

 

作品は、列車だけを捉えるのでなく、滋賀の風景のなかに列車が走っているというところを撮影されたものが多いので、滋賀の四季を感じさせる風景写真集ともなっている。

滋賀には、都市から田園風景、なだらかな湖東の山、雪をかぶった湖西の山、そして琵琶湖と、本当にいろんな表情がある。

見知った場所も多いが、季節によってこんなに雰囲気がちがうのだと驚かされる。

 

第1部は湖西線、第2部は私鉄を含めたそれ以外の10路線、第3部は滋賀を走る列車の一覧、の3分立てになっている。

 

清水薫先生は、スポットを決め、時刻表を片手に列車の来るのを待ってワンチャンスでシャッターを押されるわけだが、天然の光は望み通りにはならない。同じ列車でも違った色に写ってしまったりする。

私も列車が好きな方なので、ある程度の色は記憶していたけれど、すべての列車の色はわからない。

清水先生にそれぞれの色を教えていただきながら、できるだけ近い色の再現に努めた。

 

サンエムカラーのスタッフとしての仕事である。