金剛山と葛城山の麓を南北に十数キロ、『葛城古道』と呼ばれる古代神話の道は、ヒトが生活を営むとはこういう風景だったと、思い起こさせてくれた、それは美しい道でした。
稲刈り前の田圃は黄金色、刈った後の田圃は、そこかしこから野焼の煙が立ち上って・・・う~ん、懐かしい匂い!
案山子(?)と呼ぶには、余りにも凝ってる!
私と今日の同行者M子さんは、近鉄御所駅からバスで南下し、「船宿寺」から歩きはじめました。
この経路、なんと午前中は熊野本宮大社経由で新宮駅まで行く便が1本のみ!!
「特急バス」というのにも初めて乗りました。
ボーっと車窓から山並みを眺めながら6時間、新宮までのバス旅という贅沢な旅もしてみたいものです。
始めに立ち寄った船宿寺から見渡す、向かいの金剛山の山並みが見事です。
この高天の集落の家々、立派な長屋門の家々が坂道に沿って建ち、見下ろせば御所の市内から三輪方面まで見渡せる・・・いまどきこんな風景が残っていたのかと驚嘆に値する素晴らしい景観です。
集落の田圃から見上げた「白雲岳」(高天神社の神体山)
「橋本院」境内の畦道から見上げる「白雲岳」
こういう場所に身を置くと、景色に見とれたり畦道に座ってお茶をしたりしているうちに、時間は知らぬ間に過ぎていきます。
たいへん!先を急がねば!
ここからはまたこんな山道も通り、「一言主神社」に向かいます。
おっと、幸せな空間に浸っているうちに、東の三輪の山々の向こうに、お月様が出てきました。
急いで帰路につかねば!
1時間歩いて御所駅に着いたのは6時、なんと8時間近く古道の散策を楽しんでしまいました。
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