京町家「庵」で同窓会

舎主と私の卒業した大学の同窓会を京町家「庵」で行いました。

「庵」は 「京町家ステイ・アートプロジェクトVol.1」の仕事をさせていただいた京町家の貸家です。

「アートと町家が出会う日」で、実際訪れて以来、何とか一度利用してみたい、他の人たちに町家の雰囲気を味わって欲しい、と願っていた希望を、「同窓会」という形で実現してしまおうとと思い立ったのです。

 

いくつかある「庵」の町家のうち、選んだのは「美濃屋」。

木屋町の四条と五条の間にあり、一階居間と2階の15畳の座敷から眺められる鴨川と東山の景色は絶景の町家です。

学生の頃、川岸から眺めていた床、そこで一晩過ごす機会が訪れようとは想像もしていませんでした。


通常、数時間で終る会を、16時から翌日11時に設定することで、幅広い参加者を集められる可能性が広がるという狙いもありました。

 

今回、夕食は京料理のお弁当を、その他飲み物、つまみなどの準備は全てこちらでしましたが、それらのセッティングも依頼すれば、手配したり相談に乗ったりしていただけるようです。

 

2階座敷では三十数年ぶりの顔あわせも‥

窓の外にはライトアップされた清水寺の五重塔、祇園や東山の夜景が広がります。→→


2階回廊からみた美濃屋 

同窓生のひとりが、庭を見下ろし感傷に浸っている?

 

中庭から見た美濃屋

日本家屋に白熱灯‥落ち着きます。 


 

夜中まで話し込んだ翌朝。

学生時代は、いつまでも眠っていられたけれど‥

今は鴨川を散歩する人と一緒に目覚めてしまいす。→→

 

 

 

 

 

 

長いように思えた同窓会も、あっという間に終わりを迎え‥


自分の前に可能性の大海が広がっている、と信じられた時代の空気に、何時までも浸っていたいけれど、自分も相手も昔とは違う、とも思い知らされます。

 

「むかしの仲間にあって、一緒に歩んだ時、そして別々に歩んだ時を語り合うひとときが、きっと明日から、また、別々の時を刻むための活力になります。(私が同窓会に参加するのは)立ち止まって、振り返って、そしてまた、前を向くためです。」

 

同窓生のひとりが、翌日このような便りを寄こしてくれました。

嬉しいですねえ。