先日、京都鹿ケ谷通りを歩いていて、久しぶりに通りかかった「泉屋博古館」・・・開いてる~と入ってみました。(ここは、通年開いていうわけではありません、基本、企画展のときだけ)
特別展「Baronー住友春翠と邸宅美術館の夢ー」の最終日でした。
コレクションもさることながら、私の目を惹いたのは住友春翠が明治36年に建てた須磨の邸宅。
既に焼失したその写真や構造のミニチュアを、36年前までチョンマゲを結っていた日本人が造ったんだ~と、この手の物を見るたびに感じるワクワク感と共に眺めていました。
同じ設計者(野口孫市)の建造物として紹介されていたのが「中之島図書館」と「住友活機園」と住友銀行初代支配人「田辺貞吉邸」・・説明の中にあった【武田薬品】の文字が飛び込んできた!
そう、私のお気に入り散歩コースである、曼殊院前から武田薬用植物園の真ん中を突っ切る道から見える洋館、ずーっと「ただ者じゃないぞ!?」と、気になって仕方がなかった洋館。
竜王山鏡山ハイキングの帰りに立ち寄った道の駅に展示してあった「苗村(なむら)神社」神殿の構造模型に魅かれて帰りに立ち寄ってみた。
滋賀県に多い立派な楼門をもった神社です。今まで見た楼門と印象が違って見えるのは、上層の重厚さに対して、下層が柱だけで造られているからでしょう。
この神社は、元々の地域の氏神様であった東本殿と、後に勧請されたのであろう西本殿とに分かれています。
こちらは国宝に指定されている西本殿。
何度か展覧会の図録を制作させていただいた神農巌先生が、本年度(2014年度)の日本陶磁協会賞を受賞されました。
泥漿を幾度となく盛り重ねて作られる独自の<堆磁>技法による造形の美しさと、透明感ある釉調が多くの審査員に評価されたとのことです。
本当に、おめでとうございます。(K)
「三瓶山に登るぞ!」と勢い込んでいた私。
旅行当日にこけて足を負傷。
しかも登山当日は雨、夜半からは春の大雪・・・
ここでめげないのがW子さんと私。
目にした右のパンフレットに興味津々。
「三瓶小豆原埋没林公園」
四千年前のスギの巨木が大地に根を張ったまま、まるで生きているとしか思えない姿を、近代的な建物の中に見せていました。
これを見た時の衝撃は、実物を見ないと伝わらないと思いますので、是非行かれることをお勧めします。
三瓶山中腹にある「三瓶自然館サヒメル」にも埋没林展示コーナーがあり、下の切り株の上部分が展示され、詳しい解説展示がされています。
両方を訪れたなら、太古の地球のロマンに浸れること間違いなしですよ。
よく聞かれる質問「鉱山って、見て面白いの?」
「すっごく面白いですよ~!!」
今まで行った「生野銀山」「佐渡金山」「菅谷たたら」・・・どれもヒトの生活・歴史の匂いがムンムンしてワクワクしてきました。
今回はアジアで初めて鉱山遺跡が世界遺産となった「石見銀山」、テンションが上がります。
どうせなら、プロに案内してもらおうと、「大久保間歩(マブ・・銀を採掘した坑道)ツアー」(この間歩はガイド無しでは入れません)を3800円払い事前予約して参加です。
しかも、「石見銀山概説」ともいえる優秀な事前講義を地元の友人から受けたので、フィールドワークへの準備はバッチリです。
そして「石見銀山ガイド」の人はとても勉強家。説明も質問に対する答えも、遺産とここに暮らした人々への愛に満ちていて、とても好ましいものでした。
古田織部美術館は、その名の通り「古田織部」に関連した茶道具などを展示した私設美術館です。
2014年にオープン後、初めて訪れることができました。
ここは、年4回テーマに沿って展示替え実施し、コレクションを公開されています。
今回は「古田織部と小堀遠州」
茶道に全く素養のない私たちですが、面白く見られました。
織部・・・というと、独特の緑釉・歪んだ無骨とも思える形ばかりが浮かびますが・・・
茶碗はもちろん、棚・釜・杓・水差・竹の花入、
すべて「織部好み」と「遠州好み」の品が対比して展示されているので、その解説と共に眺めているうちに、それぞれの人物の物へのこだわりが見えてきます。
ヒトが一生懸命「好き」と言っている姿は素敵です。