「修学院きらら山荘」庭園の紅葉

関西セミナーハウスにお茶室と能舞台を備えた日本庭園がある・・修学院の地に28年暮らしながら、お茶をたしなまれるご近所さんに教えられるまでまったく知りませんでした。

 

曼殊院の紅葉の進み具合を確認に、と出かけたついでに思い出して立ち寄ってみたところ、これがなんとまあ見事なもので!

ほとんど人は訪れないので、この静けさと盛りの紅葉を独り占めしたいけれど・・・

2012年「修学院きらら山荘」と名前を変えて一般の人の集客にも力を入れておられるようなので、この風情を愛する方には訪れてほしいと思い、紹介しちゃいます。

 


1920年代(大正末期)に個人によって建てられた住宅(別荘?)を引き取った「(財)日本クリスチャンアカデミー」が、1967に関西セミナーハウスを建築。私はこの建物ばかり見ていたので、研修施設があるだけと思い込んでいました。

建物の裏に回ると見えてきたこの門が、お庭への本来の入り口だったようです。

茶室「清心庵」の待合


待合から茶室への露地は山の傾斜を降りていきます。


この左手が茶室「清心庵」

1978年、裏千家第十五代千宗室家元(現千玄室大宗匠)の協力で再興されたのもだそうです。


そしてここが、豊国神社から移築された能舞台「豊響殿」。

月1回『能を楽しむ夕べ』という能鑑賞のセミナーが広く一般向けに開かれているそうです。

しかも今月は特別講演「融」(これなら素人の私でも知っている、理解できるかも、行きたい!)

紅葉をバックにこの舞台に浮かび上がり、やがて融の舞が・・・想像するだけでワクワクします。


能舞台の庭

西の空が赤く焼けてきて、紅葉の赤と競っています。


我が家まで徒歩10分。

こんな風に未知のことは、身近にもまだまだある・・・そう思うと、歩くことが楽しい・・・


帰り道に見た修学院離宮のお山と比叡山は、いつだって速水御舟の『洛北修学院村』を思い起こさせる変わらぬ景色・・・ほっとします。