以前 K に「原生林て、素敵よ~!」と言ったところ「人が関わった痕跡のあるものにしか興味が持てない」と言下に言われ「なんとっ!!」と驚いたことがあります。
最近ちょっとその気持ちがわかります。
今回の百里ケ岳コースは、「鯖街道」のひとつ京都から小浜へ抜ける「小浜街道」の一部です。
いにしえの人が塩漬けにしたサバを担いだ時代に思いを馳せながら登ります。
滋賀県側の小入谷(おにゅうだに)から根来峠を越え小浜の遠敷(おにゅう)の里へ抜ける小浜街道は、京都と小浜を結ぶ最短ルート。いまでは登山道としてしか残っていません。
脇を走る林道の峠に付けられた名前は「おにゅう峠」。どちらかの漢字を当てるわけにもいかなかったのでしょう。
地図を見る楽しさも近年覚えました。地理の授業、昔は全然楽しくなかったのですが‥。
到着!
出発から2時間40分、写真撮影で何度も足を止めた割には予定のコースタイムをクリア。
ごじゅう○○才、まだまだいけるかも!と同行のW子さんとニンマリ。
百里までも見渡せるという名前がついているだけに、見える見える!
小浜湾をはさんで大島半島・内外海半島、その向こうの獅子ケ崎まではっきりと。
そういえば途中、武奈ケ岳から伊吹山まで見えました。空気が澄んだラッキーな日です。
山頂のブナ林の中に山サクラと共に沢山咲いていた「タムシバ」。
蕾の形が鳥のクチバシのようでなんと可愛い!
県境でもある尾根道を一旦おにゅう峠まで行ってから引き返し、帰りは根来坂峠から小入谷を目指します。
途中出合った男性2人組はテントを背負い、2泊3日で県境尾根を三国岳まで縦走するのだそうで‥うらやましい!
京都側の山々を借景にして立つW子さん →
途中、別の登山道に入っってしまったようで、予定より随分谷の奥に下りてしまいましたが、帰りのコースタイムも3時間と、ほぼ予定通り下山。
冬季雪に埋もれる集落に着くと、満開のサクラが出迎えてくれました。

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