北山杉の里を訪ねて【Ⅲ】‥小野郷、岩戸落葉神社

「岩戸落葉神社」‥風情のある名前に惹かれてやってきました。
「岩戸落葉神社」‥風情のある名前に惹かれてやってきました。

 

 

中川から更に国道を15分程北上した小野郷に鎮座しています。

鳥居を覆わんばかりに葉を茂らせているのはイチョウの大木。

これが紅葉の季節になると、黄金色に染まり、それは見事だそうです。

紅葉したイチョウの画像

あまりに巨大で、カメラに納めるのが大変!

次は11月、紅葉したイチョウに囲まれた写真を撮りに来ることにしましょう。

 


 岩戸落葉神社は、鳥居と拝殿は一つで、本殿が岩戸社(向って左)、落葉社(右)の二社からなる神社です。
 

 「岩戸社は、小野上村の氏神で、近世に現在の地に移ったといわれる。落葉社は、小野下村の氏神で、927(延長5)年にまとめられた延喜式神名帳に記載されている堕川神社と伝わり、第61代朱雀天皇の第二皇女「落葉の宮」を祭神とする。朱雀天皇の死後、神社の近くに母とともに隠棲(いんせい)した落葉の宮は、『源氏物語』に登場する。物語では、夫・柏木が妹の女三宮と不義の末に死去し、傷心でこの地に隠棲したと描かれている。」(京都市都市緑化協会HPより)


ここに来る途中、民家というより「城?」と思えるような建物に出会いました。

右の写真、手前からずーと向こうの藁葺きの屋根まで、一軒の家なのです。

どっ、どなたの?と、思わすカメラに納めましたが、神社の境内に表札と同じ名前の「○○翁の碑」が建っていました。

小野郷の復興に尽力した方を記念する石碑でした。

 

神社、鎮守の森、家屋、石碑‥ここで生きてきた人々の営みを、歴史を感じさせてくれます。

 


そしてここは、今の小野郷を生きぬこうとしている人。

木工と新鮮やさいの店「ゆげ工房」です。

 

元は、やはり林業をされていたそうですが、現在はご自身所有の山から切り出した材木で、木工のお店をされています。

 

なるべく材木のもっている形を生かして、自然色豊かな家具をつくりたいとがんばっておられます。

 


右写真のカウンターテーブルの天板は、とても味がありますね。

その下のテーブルは、脚の部分が木の下部を真ん中で割ったもの。

その上にお好みの天板を選んで載せたら出来上がり。

すっきりとした美しさで、気に入ってしまいました。

しかも、お値段はとてもリーズナブル!

 

 


 

 


この花、きれい!と近付いてみると、なんと「オクラ」の花。

写真後方に、若いオクラが写っています。

ここは新鮮野菜の宝庫、目の前で収穫したてものを購入できます。

初めて見た「七夕豆」、七夕の頃種をまくのでこう呼ばれる、とか‥

インゲン豆の在来種のようですが、超美味でした!

さっと塩茹でしてそのままでも、胡麻和えにしても、スジがなくてお豆の旨味たっぷりです。

他、今日は、オクラ、トマトをたっぷり購入、夕食は血液サラサラ健康気分!満足です。

ちなみに、この畑で「下仁田ネギ」を作っておられました。

あの太い甘~いネギの採れたてが、秋には食せる?

楽しみです

 

 


北山杉の里を訪ねる一日はこれでお終いです。

わずか1時間程で、このように歴史と自然に触れられる場所に居住している幸運に感謝!です。