北山杉の里を訪ねて【Ⅰ】‥中川集落

パンフレットで見かけた、京都市北区中川集落にある「磨丸太倉庫群」を見たくて行ってきました。
パンフレットで見かけた、京都市北区中川集落にある「磨丸太倉庫群」を見たくて行ってきました。

京北町に抜ける周山街道・国道162号をひたすら北上し、神護寺・高山時を過ぎ、清滝川に沿って走る快適なドライブです。

杉の里トンネルを抜けるとすぐ、中川トンネルがあります。

 

これが、全長1582メートルもあるトンネルで、ここに入ってしまうと中川の集落を飛ばすことになってしまいます。

京北町に抜けるには便利なトンネルですが、ドライブを楽しむには無粋な気がします。

 

 

 

集落に入った途端、見えてくるのは、西側には整然と聳える北山杉の山を背景に、何百メートルも続く、木造2階建て一部は3階建ての倉庫群。

 

 

 

 

 

 

 

 

東側は同じく山を背景に、斜面に石垣を築き立ち並ぶ、いずれも門構えの立派な民家。

壮観としか表現の仕様がありません。街中の京町家も京都ですが、全く違った景観ながら、まぎれもなく京都を感じさせてくれます。

 

 

 

 

 

 

倉庫の中を覗かせていただきました。

上の写真は、こんな風に床柱として使われるという見本でしょう。

そして床柱の材木が山のように眠っています。

「これはもう売り物にはならない。」と元林業をされていた御主人の言葉。

畳の部屋に床の間をもつ日本家屋‥確かにめったに見られないものになってしまいました。

 

「和風好き」と自称する我が家ですが、かろうじて和室は作りましたが、床の間を作る余裕はありませんでした。

「素敵!」「失くすのはもったいない!」と言いながら、見て廻っているだけなのは、心苦しいし、胸が痛みますが、何をどうすれば産業として残せるのか、皆目見当もつきません。

 

中川の集落に関しては、京都市文化観光資源保護財団のページに「京都洛北の民家と集落」として考察が掲載されています。