とうふ田楽と信楽焼

友人のKさん夫妻に誘われて 、伊賀上野のとうふ田楽のお店「わかや」さんでの昼食と信楽焼巡りのドライブに出かけてきました。

 

今日は運転はお任せ、後部座席に座って景色を堪能!

冬枯れの木津川沿いの景色は最高です。

途中のドライブインで休憩中、川の向こう岸の線路に電車が‥

「あ~っ!電車、電車!」の声にあわててカメラ!カメラ~!

到底間に合いません。 

毎時1本の単線ですから、滅多にないチャンスだったのに‥

でもこの景色、いいでしょう?

桜の季節はさぞや!と思えますが、私はこの冬枯れの風景が好きです。


この「関西本線」、名前の割には一両編成の単線だし、ちょっとおもしろいな、と調べてみました。

元は「関西鉄道」という私鉄から始まり、明治期には東海道線との間で、名古屋・大阪間を結ぶ旅客獲得競争を繰り広げたことで有名だそうです。

その後「鉄道国有化法」で、心ならずも(涙)ライバルと合併することになってしまったそうで‥

明治期の日本を感じさせるドラマですねえ。

現在は近鉄の存在が大きい地域なので、亀山・加茂間は電化されないまま、気動車により地域輸送の役割を担っているようです。

近辺で私が乗ったことがあるものだけでも「近江鉄道」「北近畿タンゴ鉄道」など、地域の重要な移動手段であり、その土地の自然の匂いを満喫させてくれる良い鉄道たち。

この時代経営は大変だろうけれど、残ってほしいです。

応援しましょう。!乗ってみましょう!

こんなページがありました。

【関西本線でGO!】 たのしいですよ!

「田楽座 わかや」に着きました。

豆腐は自家製のしっかりした硬さの手作り豆腐。

ぬられたユズ味噌が炭火で焼かれてちょっと焦げたものを、白いご飯にのっけて食べると、えもいわれぬ幸せな気分!!

写真を撮ろうと思っていたのに、食欲におされて忘れてしまいました。

(田楽の映像はこちらから→【わかや 食べログ】

いまやメニューからなくなってしまった<豆ふのやまかけ>も、特別に作っていただきました。

豆腐と山芋、どうかなあ~この淡白な味の組み合わせは?と思っていたのは大きな間違い。

絶品でした。

 


建物がまた良いのです。

昨年改築(ほぼ新築)されたということですが、太い梁を使った吹抜、虫籠窓(虫小窓)もあり、壁は珪藻土塗、照明器具もハダカ電球です。

写真でみえるでしょうか?(配線まで(私たちの年代には)昔なつかしい筒型の陶器に配線が巻いてあるようなもの(ガイシ引き配線というのだそうです)です。

 

味もお店のしつらえも、店主の《こだわり》に心身ともに満腹になり、お店を後にしました。

 



その後、紫香楽宮跡に立ち寄りました。

近くまで行きながら、これまで訪れることもなかったのですが、見事に礎石が残っています。

交通の便が良くないことが幸いしたのでしょうか。


最後に信楽焼巡り。

陶器を見て歩くのは楽しいですねえ。

つい、買ってしまいました。

 

左は竹筒形の花器。

長さが45cmもあります。

先日の、京町家の「庵」主催の「ARTS MACHIYA」で出会った、近藤高弘先生の花器が頭から離れず‥

で、及ぶべくもありませんが、ちょっと真似してみたくなりました。

我が家には床の間がありませんから、玄関脇に。

今日は春日大社からいただいた、『立春大吉』の御札つきのヤナギを活けてみました。

 

右は大ぶりの鉢。

ちょっと民藝の匂いがするのと、好きな椿模様だったので‥

「わかや」さんの「おから」を炊いて、この器でいただきました。

料理は舌と目で味わわなくては!!