2011年12月11日午前6時40分
熊野灘から登る朝日です。
まるで補陀落への道を指し示すように‥美しい!!
「休暇村 南紀勝浦」の露天風呂から撮影しました。
このお宿は◎です。
贅沢ではないけれど、工夫が凝らされた海の幸中心の食事。
眼下に熊野灘を臨む部屋と露天風呂。
お椀のような露天風呂にひとり入り、
こんな風景を見られる幸せ ♪♪
この海の彼方に観音菩薩が住む浄土があると信じて、補陀落渡海を行った上人達の寺「補陀洛山寺」。
お寺の方の「ゆっくり座ってご覧ください」との言葉に甘え、ご本尊である千手観音の前に座り込んで拝します。
上人達の心持はいかばかりだったかと‥胸が詰まる思いです。
次に向かったのは「熊野那智大社」
有名な「那智の滝」が御神体です。
その御神体の下部が、台風12号により土砂に埋もれていました。
が、神様に重機をいれて旧態に戻すことが許されることなのか?
なかなか結論が出ないようだと地元の方が話してくださいました。
なるほど‥です。
熊野速玉大社にお参りした後立ち寄った摂社である「神倉神社」
鎮座している神倉山(標高120メートル)自体、ほとんど岩でできているのではないか、
と思われるほどの断崖絶壁です。
源頼朝が寄進したと伝えられる538段の石段を、高所恐怖症の私は四つんばいで登りました。
下りはどうするんだ!と、びびっていた私に「女坂があるよ」と教えてくださった地元の方、
地獄に仏、いや、此処は神!
神倉神社について色々教えてくださった後、あの(!)急坂をスイスイ降りていかれました。
3日目は「熊野古道」歩きです。
「中辺路」「大雲取越・小雲取越」等、一つのルートを歩きたかったのですが、台風災害の影響も大きく残っており、今回は”下見”。
宿泊した渡瀬温泉の方に「発心門王子」までおくっていただき、本宮に向かってスタート!!
霞がかかった川面は本日の好天を予想させます。
熊野にまいるには
紀路と伊勢路と
どれ近しどれ遠し
広大慈悲の道なれば
紀路も伊勢路も遠からず
「梁塵秘抄」
中世からの人々が何日もかけた熊野詣は、現代では一日で廻れてしまいます。
そこを、あえて歩いてみることによって見えてくるものがあるような気がして‥
来年は、どこの路を歩きましょうか。
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